FRONTIER ENGINEERING
骨の健康管理は、
骨が折れる仕事だった。
特に高齢者が健康を維持していくために重要となる「骨密度」。
その計測には、これまで大きな装置やX線の使用が必要でした。
フロンティア工学類では、光を用いることで
安全性と小型化を実現し、誰でも日常的な計測を可能にする
新しい骨密度計測装置を開発しています。
引き算の発想で
少子高齢化社会の問題に取り組む。
ほんとうに人間に寄り添って支えてくれるロボットは、
小さくて、シンプルなものに違いありません。
フロンティア工学類では、ミニマリズムの発想に基づいて
シンプルな入力で動く先駆的なロボットの開発に取り組み、
少子高齢化をはじめとする社会課題の解決を目指しています。
いらない音は、
音で消してしまおう。
世の中のあらゆる騒音問題を解決できたら、
穏やかで豊かな社会に近づくことができるかもしれません。
フロンティア工学類では、さまざまな振動を活用したり
低減したりする研究が進められ、空気を伝わる騒音に
特殊な振動をぶつけて打ち消す技術を開発しています。
コントロールできる限り、
人類の可能性は無限大だ。
乗っていた電車がオーバーランして停止位置を過ぎてしまった。
そんな経験はありませんか? 人間の操作にはミスがつきものです。
フロンティア工学類では、あらゆるシステムを制御する研究が行われ、
人間をサポートし、より正確でミスのないコントロールを
可能にする技術の研究が進められています。
聴覚障害の早期発見は、
その子の未来を明るくする。
これまで、赤ちゃんの聴覚機能を計測することは不可能でした。
フロンティア工学類では、特殊な種類の音を用いることで
人体に影響なく聴覚の状態を検査できる技術を開発しています。
これにより、異常があっても早期の医療措置が可能となり、
言語の獲得や知的発達が妨げられるリスクを減らすことができます。
ムダの少ないエネルギーは、
地球を救う。家計も救う。
エアコンや冷蔵庫に使われていたフロンガスが問題になり、
現在は代替フロンが使用されるようになりました。
しかし、それでも環境への影響がなくなったわけではありません。
フロンティア工学類では、代替フロンを水に置き換え、
さらにエネルギー効率まで高くする技術を開発しています。
地球をまるごとキレイにする
空気清浄機はつくれないか。
ウイルス、PM2.5、花粉…。
これらの微粒子は空気中を浮遊して動き回っています。
フロンティア工学類では、ナノ~ミクロンオーダーの
微粒子(エアロゾル)を精密に計測できる技術を開発し、
環境計測や空気浄化技術の開発に取り組んでいます。
地球上かつ人類史上、
もっとも小さいものを見る技術。
フロンティア工学類では、原子を見ることができる特殊な顕微鏡、
操査型プローブ顕微鏡の開発と活用を研究しています。
世界で初めて液体の中でも水分子や原子レベルの構造を観察した実績を持ち、
今まで見ることができなかったナノスケールでの自然現象の解明によって
これまでにない新素材や新薬などの開発が期待されています。
高速通信が進歩すると、
人は「ほぼ瞬間移動」ができる。
膨大な情報が高速で通信される現代社会。そのさらなる進歩には、
信号を高精度かつ高速に取り扱う技術の進展が欠かせません。
フロンティア工学類では、高速かつ安定し、
計算量の少ない学習アルゴリズムの研究により、
グローバルなマルチメディア時代の情報品質の向上に貢献しています。
実は、プラスチックが劣化する
メカニズムは解明されていない。
身のまわりのあらゆるものに使用されているプラスチック。
そのプラスチックが劣化するメカニズムはいまだ解明されておらず、
それゆえに寿命を予測することも困難です。
フロンティア工学類では、高分子材料の劣化機構の解明と
寿命を予測する技術の開発に取り組んでいます。
患部にだけ届く薬なら、
患者の負担を少なくできる。
もしも患部だけにピンポイントで届く薬をつくれたら
患者さんの身体への負担を軽くすることができます。
フロンティア工学類では、微粒子コーティングの研究を通じて
新しい薬剤投与法や、乾燥工程が不要なエコ塗料の開発など
人と社会にやさしいモノづくりに貢献しています。
日本を支える製造業を、
支える技術が必要だ。
日本を支える製造業。その将来を照らすことは、
きっとこの国の未来を明るくしてくれるはずです。
フロンティア工学類では、付加価値の高い化学製品を
製造する機械とそのプロセスについての研究を通して
日本の製造業のDXを支えています。
小さくて可愛くても
世界初の大偉業を成し遂げるかも。
空を飛ぶことへの憧れは人類の技術を進歩させてきました。
今、その最先端は、宇宙や惑星を飛ぶ飛行機、
そして、無人化・小型化の追求です。フロンティア工学類では、
火星を飛行する航空機、嵐の中でも飛べる回転翼機、
たくみに飛行する昆虫型無人機の研究を行っています。
「義肢だからできない」。
そんなこと、なくしてしまえ。
膝より上の部分から欠損し、義足を使用する方にとって
階段は上ることのできない大きな障壁でした。
フロンティア工学類では、アクチュエーターを備えた
「動く義足」の開発が進められており、
多くの患者さんのQOL向上を目指しています。
自動運転の技術には、
まだまだ先がある。
自動車の自動運転が現実のものとなった現代。
しかし、「あらゆる場所で」の自動運転はいまだ夢のままです。
フロンティア工学類では、どんな状況でも自動運転ができるように
人間が行う認知・判断・操作といった一連の運転行動を
車載センサやコンピュータなどに代替させる技術を開発しています。
キリンの首、カニのハサミ。
その構造をヒトが活用できないか。
キリンの首を参考にして、軽量・高強度の構造を生み出す。
動物の足の骨の形状をもとに、衝撃を緩和する杖をつくる。
フロンティア工学類では、生物の形態や構造にならって
人が使用する製品のデザインや設計を最適化する
「バイオイノベーティブデザイン」の研究が進められています。
次は、タイヤが
賢くなる時代だ。
自動車の技術がどんなに進歩しても、
タイヤはずっと変わらない。そう思っていませんか。
フロンティア工学類では、タイヤをセンサとして活用し、
路面の状態をリアルタイムに計測する技術を開発しています。
自動車社会の未来のカギを握るのは、タイヤかもしれません。
近い将来、あの仕事も
ロボットがやってくれる。
高齢化や人口減少が進む日本。そう遠くない将来、
この国で重要な役割を果たすのはさまざまなロボットです。
フロンティア工学類では、ロボットの自動化に関する研究が
進められており、電線を自動的に補修するロボットや
自動で食品選別やごみ分別を行うシステムを開発しています。